受験テクニックはそんなに便利なものではございません

 

東進衛星予備校米子東校には勉強に何かしらの問題をかかえた多くの中高生が相談にいらっしゃいます。

英語の成績が伸びない、数学が苦手で、化学がさっぱりわからない、などなど・・・

当校舎では相談にいらっしゃる方のお話をじっくりとお聞きして、東進ではどのようにその問題を解決できるかを提案しておりますが、中には少し首をかしげたくなる相談があることも事実です。

その一例が「予備校が隠し持っている受験必勝テクニックを教えてほしい」といった類のものです。

このような相談を受ける度に、「はて、うちにそんな秘伝の受験テクニックなんてあっただろうか」と混乱してしまいます。

というわけで、今日はこの受験テクニックと呼ばれている技術についてのお話をしていきたいと思います。

 

結論から言うと、受験テクニックという物は確かに存在します。

しかし、タイトルにも書いた通り、大して便利なものではありません。

私が知る限りでは受験テクニックとは

「ある特定の条件下で正答率の向上と解答時間の短縮が少しだけ期待できる技術」

ぐらいのものです。

地味で、得られるメリットも少なくて、しかも使える場面が限定される、知ってたらほんのちょっと便利なくらいの小技みないなものであって、天地がどうひっくり返っても、誰でも使えて、それさえ知っていればどんな問題もイチコロで、バンバン高得点が取れる夢のような代物ではありません。

なのでお客様にそこを期待をされても我々としてはできる仕事は大してないのです。

 

また、受験テクニックを求められる方の中には、根本的な学力が足りてない場合も多くあります。

上でも書きました通り、受験テクニックは使える条件が非常に限定されています。

そのため、基本的な学力が不足している生徒だとそもそもテクニックを正しく運用することができません。

テクニックを使える状況なのかどうかが正しく判断できないのです。

そのような状態ではテクニックをどれだけ必死に覚えたところで何の役にも立ちません。

私の感覚的な話になりますが、受験テクニックとは100点中80点の生徒が、85点を取れるようになったり、もしくは調子が悪い時は65点くらいしかとれないのを75点くらいは確実に取れるようにするためのものだと思います。

そのくらいのしっかりとした学力のある生徒には確かに有効に働くことが多いので、是非とも受験テクニックを身につけてください。

しかし、50点の生徒にとっては大して意味がないものであって、どれだけテクニックを身につけても取れる点数はほとんどかわりません。

そういった生徒は小技を身につける前にまずは学業の正道である基礎基本の徹底に取り組んでください。

学力を大幅にアップさせたいなら、これ以外に方法はありません。

 

以上、今回は受験テクニックについて書いてみました。

受験テクニックは大して便利じゃないという内容でしたが、これは「私が知る限り」の話です。

もしかしたら私の知らないところにどんな問題もイチコロにできるスーパー受験テクニックがあるのかもしれません。

仮に、そのようなスーパー受験テクニックをお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非とも増田までご連絡ください。

そのスーパー受験テクニックを100万で、いや1000万で、いやいや借金をして一億出してでも買い取ります。