高校生というのは勉強と真っ向から向かい合うことから全力で逃げようとします。
その揺らぐ事なき逃走への意思は鉄のように硬く、大人があの手この手を使って勉強と向かい合わせようとしても、彼らもまたあらゆる手を尽くして脱兎のごとく逃げ回ります。
時に流麗に言い訳を使いまわし、時に悪徳政治家の如く詭弁を弄し、時に大小さまざまな嘘を操り、時にウサイン・ボルト並みの速さで物理的逃亡を果たし、何とかして勉強という現実と向き合うことを避けようとするのです。
しかし、そんな彼らも受験が近づくとさすがに不安になるのか、必死で勉強をしようとします。
ノー勉で大学受験をする勇気なんて誰も持ってないのです。
今現在、勉強から全力で逃げ回っている彼らに、次の言葉を送ります。
どうせいつかは向き合わないといけない時が来ます。
「ワンチャン勉強しなくても志望校に行けるかも」とか、そんな美味い話はありません。
勉強をしない人は普通に落ちます。
合格するためにはいずれ勉強をしないといけないのです。
無駄な抵抗をするのは止めてください。
逃げたところで受験という壁はいつまでもそこにあります。
いつかその壁と向き合わなければならない時が来るんです。
もちろん勉強しなくても行ける大学はあります。
誤解を恐れずに言うなら、この世には名前を書きさえすれば行ける大学というものが確かに存在します。
しかし、受験という壁を迂回してそのような大学に行ったところで、その壁はいつか貴方の将来に先回りをして立ちはだかります。
その時は受験という名前ではないかもしれません。
就職という壁なのか、仕事という壁なのか知りませんが、あなたが越えなければならない壁として存在しつづけるんです。
今、受験と向き合うことを拒否して逃げたところで、大人になってから向き合わなければならないのです。
人はいつまでも子供のままではいられないのです。
諦めてください。
逃げ続ければいつか時間が解決してくれるとか、誰かが解決してくれるなんて淡い希望を諦めてください。
受験はつらいものですが、やるしかないんです。
覚悟を決めてください。
逃げることを諦めて勉強してください。
以上。